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三井物産
商社・卸創業1876年・150年目
1876年創立の旧三井物産が1947年に解散した後、同年設立の第一物産が1959年に三井物産へ商号を変え、資源やエネルギーなどを手がける総合商社になった。
この会社の歩み
いまの三井物産の法人としての始まりは、1947年7月に設立された第一物産株式会社である。益田孝を創業者とする旧三井物産は1876年7月に創立したが、1947年に解散しており、現法人とは法的に別の会社だ。益田は1848年に佐渡の相川で生まれ、1863年に幕府の遣欧使節に随行して渡欧している。
旧三井物産は1876年に三井組の貿易部門である三井組国産方を併合した。1893年に合名会社へ改組し、同年ボンベイに出張所を置いた。1894年には綿花が取扱品目で取引額1位となった。1899年には豊田式動力織機の10年一手販売契約を結び、全額出資で井桁商会を設けた。1909年の輸出シェアは25.9%である。1944年に三井本社と改称し、商事部門を三井物産として分けた。1947年7月5日にGHQが解散を通告し、旧社は創立から71年で解散した。
第一物産は1949年に東京証券取引所へ上場し、設立から12年後の1959年に三井物産へ商号を変えた。1963年から1971年にかけて、豪州の炭鉱や鉄鉱山、ブラジルMBR、アブダビ・ダス島LNGなどの資源案件に加わった。2016年には資源案件を中心に計2,600億円の減損を計上し、当期損失は834億円だった。本社は東京都千代田区にあり、事業会社として東証プライムに上場する。2026年3月期の連結収益は14.00兆円、連結従業員数は55,463人である。
年表と基本データのうち、資料で確かめられた事実(確度A・B)だけをもとに書いています。
基本データ
| 正式社名 | 三井物産株式会社 |
|---|---|
| 創業 | 1876年7月 旧三井物産が創立(現法人とは法的に別) |
| 設立(法人化) | 1947年7月 第一物産株式会社として設立(現法人の起点) |
| 創業者 | 益田孝 |
| 本社 | 東京都千代田区 |
| 上場 | 東証プライム(8031) |
| 収益 | 14.00兆円 2026年3月期・連結 |
| 従業員数 | 55,463人 2026年3月期・連結 |
| 注記 | 事業会社が上場(持株会社体制ではない)。1876年創立・1947年解散の旧三井物産とは法的に別の会社で、現法人は1947年設立の第一物産(1959年に現商号) |
数字は資料に書かれた時点のものです。調査日:2026-11-02
売上の推移
連結・単位は億円。資料で確かめられた年だけを結んでいます。
年表
42件- 1848益田孝、佐渡(相川)に生まれる
- 1863益田孝、幕府の遣欧使節に随行して渡欧
- 1872益田、大蔵省に入省(造幣権頭など)
- 1876井上馨の入閣により先収会社が解散
- 1876三井組国産方(三井組の貿易部門)を併合
- 1893ボンベイ出張所を設置
- 1893合名会社に改組
- 1894綿花が取扱品目で取引額1位に
- 1897豊田佐吉が豊田式木製動力織機を完成
- 1899豊田式動力織機の10年一手販売契約を結び、全額出資で井桁商会を設立。佐吉は技師長
- 1909輸出シェア25.9%、輸入シェア22.8% 海外
- 1909益田、三井合名会社の設立に携わる(理事長)
- 1914益田、第一線から引退
- 1938益田孝死去
- 1940旧三井物産が親会社の三井合名を吸収 合併・再編
- 1944三井本社と改称し、商事部門を三井物産として分離
- 1947GHQが三井物産・三菱商事に解散を通告(7月5日)
- 1947第一物産株式会社を設立(現法人) 設立
- 1947旧三井物産が解散
- 1949第一物産、東京証券取引所に上場 上場
- 1950日東倉庫建物(旧三井物産の不動産部門が独立)設立
- 1953三井物産(旧日東倉庫建物)が室町物産を合併 合併・再編
- 1963豪州Moura炭鉱(現Dawson炭鉱)開発に参画 商品
- 1963米国預託証券(ADR)を発行 海外
- 1965豪州Robe River鉄鉱山に参画(2月)/木下産商の営業を承継(鉄鋼部門の強化)
- 1966米国三井物産設立(4月)/豪州Mount Newman鉄鉱石長期契約(10月) 海外
- 1971ブラジルMBRに参画(2月、現在のValeにつながる)/三井リース事業設立(3月)/アブダビ・ダス島LNG基本協定(9月)/イラン石油化学プロジェクトの基本協定
- 1976本店を東京都千代田区大手町に移転
- 1990イラン石油化学プロジェクトが終結
- 1994サハリンⅡ石油・天然ガス開発の生産分与契約に調印 商品
- 2001Penske Automotive Groupに出資
- 2010米国Marcellusシェールガスに参画 海外
- 2011米国NASDAQ上場廃止 上場
- 2014米国Fairway Methanol(2月)・Cameron LNG(10月)に参画 海外
- 2016資源案件を中心に計2,600億円の減損。当期損失834億円
- 2019マレーシアIHH Healthcareの筆頭株主に
- 2020新社屋完成(5月)/経営理念MVVを刷新
- 2022東証プライム市場へ移行
- 2023エームサービスを完全子会社化 合併・再編
- 2025豪州Rhodes Ridge鉄鉱石プロジェクトに参画
- 2026収益13兆9,952億円、当期利益8,340億円(連結・IFRS)
- 2026新中期経営計画「中経2029」を発表
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出典
年表の各項目の確認に使った資料です。
- 旧三井物産の創立と初代社長・益田孝(「あゆみ」) 公式サイト
- 旧三井物産の礎を築いた事業 公式サイト
- 旧三井物産による豊田佐吉と豊田自動織機への支援 公式サイト
- 2026年3月期(第107期)有価証券報告書 有価証券報告書
- 経営理念(MVV) 公式サイト
- 中期経営計画・2026年3月期決算説明会(2026年5月7日)書き起こし IR資料
- コトバンク「三井物産」(日本大百科全書〔田付茉莉子〕、改訂新版 世界大百科事典〔黒田英夫〕、山川日本史小辞典) 辞典
- コトバンク「益田孝」(20世紀日本人名事典、ブリタニカ、世界大百科事典ほか) 辞典
- nippon.com「今日は何の日」7月5日(1947年のGHQ解散通告) メディア
- The社史「三井物産」(大合同1959/当期利益推移/歴代社長) 二次情報
- 東洋経済オンライン(2016年4月10日)三井物産の減損と赤字見込み 新聞・雑誌
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